こんにちは。
金閣寺から徒歩1分・茶道体験古都の亭主です。
2015年9月にオープンし、外国人観光客の方や初心者さんが、京都旅行で気軽に茶道を体験できる教室を、一人で運営しております。
英語で説明が可能なため、外国人のお客様が多いですが、日本人のお客様も、「作法を学びたい」方はもちろん、一人旅で「心の安らぎを感じたい」という方にも来ていただいています。
茶道と心の安らぎ
「道」とつくものは堅苦しい、敷居が高いなどと感じられる日本人の方は非常に多いように思います。しかし、実際にやってみると、茶室という空間は、ほどよい緊張感がありながらも、心の安らぎや落ち着きを感じられる空間だと思います。
どうしても、大きな団体様を受け入れる茶道体験や、いろいろな方が一緒になる可能性のあるご相席の体験になると、外国人や初めての方やばかりで、賑やかさや人との交流の楽しさの方が勝ってしまう場合もありますが・・。
はじめての方向けの体験であっても、「貸切茶道体験」は、茶室の静けさも感じながら、心の安らぎを感じられる体験だったとご感想をいただくことが多いです。
私が、サラリーマン時代に趣味として茶道を学び始めたきっかけや、お稽古を続けたいと思っている理由も、茶室に入ると日常とは違う空間に身を置き、慌ただしさや不安感をいったん手放せる気がするからです。
NLPとは?
突然、茶道とはあまり関係のない言葉が出てきたようですが・・
NLPとは、 Neuro-Linguistic Programmingの略で、神経言語プログラミング。
ゲシュタルト心理学・家族療法・催眠療法の3つの良いとこどりをして、アメリカで帰還兵の心の治療のために、開発された、心理療法です。
ご縁をいただいて、最近、初めて講座に参加してきました。
心理療法というと、今しんどい人が多いイメージがあられると思いますが、私が参加したのは、ビジネスにも活かせるように学びたい!人生もっと良くしたい!という方が20名くらい集まっておられる場所でした。
私は、20代前半に、本当に心がしんどいときは、カウンセリングを受けたこともありましたが、それによって変われたことは一度もなく、とくに病院などは「ただ処方箋を出してくれる場所」としか感じたことはありませんでした。
そして、薬の効果も感じられず、何の意味もないなー、という感想でした。
しかし、今回は、目から鱗で、1日で何かが変わったように感じられました。
もちろん、プラスの方向に。
講師の先生との相性もよかったのだと思います。
もっと早くに出会えていれば・・と思いつつも、でも今のタイミングだからこそ、この講座を受け入れられたのだろうな、と思いました。
マインドフルネスと茶道
「マインドフルネス」というと、ヨガをイメージされる方も多いのではないでしょうか。弊店・茶道体験古都でも、一度ヨガ&お抹茶のコラボイベントを開いたことがあります。
*マインドフルネス:今という瞬間に、余計な判断を加えず、(中略)自分の人生がかかっているかのように真剣に、意識して注意を向けること
引用:http://www.lifehacker.jp/2014/01/140124mindfulness.html
茶室においては、お点前をしているとき、お道具を鑑賞しているとき、お客様としてお点前を見ているときなど、マインドフルネス状態になれることがあると思います。
歴史を考えれみれば、現在では女性の嗜みのように考えれることが多い茶道は、元はといえば、戦場で明日死ぬかもしれない状況の武士たちが、好んで行ったのです。
お道具が高価なものとして取引をされた・・という背景はありますが、
それ以上に、狭い茶室でお点前をしたり、お茶を飲むという行為が、「心の平穏」をもたらす時間・場所となっていたと思われます。
なぜ、決まった作法を繰り替えし、鍛錬するのか?
なぜ、狭い茶室が作られたのか?
楽茶碗の手触りや色は、なぜあのようなものなのか。
NLPの知識をもって考えてみると、非常に面白く、もっと学んでみたくなりました。
弊店は、金閣寺から徒歩1分で、「金閣寺は人気で人がいっぱで、あわただしかったけど、ここは静かでほっとした」と感想をいただくことが多いです。
お越しいただいた方に、心安らげるひと時を提供できるように、これからも精進したいと思っています。