京都でも、緊急事態宣言が解除されつつありますが、
私たち、観光のお客様をお迎えしていた事業は、すぐには元に戻りません。
インバウンドに関しては、回復は早くて2年くらいと考えています。
ゼロにはならなくても、完全に元に戻ることは、ないのかもしれません。
「インバウンド」と聞いた印象
コロナの影響で、戦時下のように「良い」とされることが一気に変わりました。
2020年3月までは、東京オリンピックに向けて外国人観光客をお迎えし、
盛り上げて行こう!と
国を挙げての政策だったにも関わらず、
今や、「インバウンド」関連の事業者は、
周りの人から「外国人を相手にしていたあなたが悪い」と叩かれる始末です。
コロナ以前から、「インバウンド」「外国人」相手は、
何かと一部の日本人、京都人から、あまり良い印象は持たれず、
観光事業者は、肩身の狭い思いでしたが、
それがますます加速したように思います。
しかし、その一方で、蓋をあけてみてどうなんでしょう?
「外国人旅行者は、日本の観光のうち、実はほんの一部だったから、やはり国内に焦点を戻そう」
「フランスなどに比べたら日本におけるインバウンド率は全然高くないのだから、国内が大事」
と言われていますが、
逆を言えば、今まで、その日本人に比べて「わずかだった」インバウンドに対して、
既に「オーバーツーリズム」と騒いでいたわけですね。
一体何が真実?
「ものは言いよう」
コロナ時代は、特に時流の変化が急激です。
急激な変化の中でも、生き残るには?
著名人の方やYouTubeでも、今、耳が痛いほど聞きます。
「観光からはすぐ手を引いて。」「損切してください」
「BEACHは危ない」
とても有り難いアドバイスをいただいています。
しかし、幸いにも、インバウンド事業で得た資金で新しい別事業も行っており、
そちらの方は、ほとんどコロナの影響がなく回っているので、
観光業を辞めずにすみます。
確かに、こんな時代ですから、
観光業一本にかけるのは、厳しいでしょう。
しかし、人には向き不向きがあり、
好きな仕事、やりたいこと、生きがいとまで言える事業なら、
何か景気に左右されにくい別事業をしたり、
見極めに自信がある方は、AIやブロックチェーン等、今後伸びるものに投資をしたり、
「両立て」で取り組めばよいと思います。
インバウンドも、いつかは戻ってゼロにはならないと思いますので。
既に欧米圏の方から、来年の春のご予約も入ってきています。
気持ち的には、外国人の方も、日本に来たいと思っています。
飛行機が飛ぶのか?
コロナ第2派真っ只中の可能性があるので、本当に来られるかは不明ですが。
観光事業に限ったことでなく、
好きなことだけ生きていける。
時代ではなくなったのかもしれません。
残念ながら、好きなことを続けるには、
得意でなくても、両方やっておかなければ好きなことはできない時代です。
ウィズコロナ時代のメンタルの保ち方
99%売上減少等、経済的な影響の上に、
「インバウンドをやっていたあなたの判断が」と言われるコロナ時代。
観光事業者の方は、辛いと思います。
でも、周りがどんなに批判しようと、
私たちは、何か法律に違反したわけでも、
日本の国益を損なおうとしたわけでもありません。
日本の茶道をできるだけ正確に、英語で外国人のお客様に伝え、
日本の伝統文化の魅力を伝えたいと活動してきました。
それは、誰がどんな見方をしようと、私の心の中では、真実です。
同時に、外国人だけに受け入れられる教室ではなく、
日本人を含めて楽しんでいただける教室にしたいと思って活動してきましたので、
外国人だけではなく、北海道~沖縄まで日本人のお客様や、修学旅行生、
外国人のお友達と一緒に来店された方もいらっしゃいました。
そして、茶道体験をきっかけに、
その後、お茶の継続的なお稽古を地元で始められた方、
京都で始められた方も、いらっしゃいますので、
微々たることですが、観光事業であっても、
伝統文化に貢献できた部分はあると思っています。
観光事業者以外にも、
これから多くの方が、会社をリストラされ、失業することでしょう。
その時は、自分を責めるのではなく、
今まで取り組んできた「良い功績・結果・褒める部分」を見直し、
それによって、今の時代にも通用するサービスを作れないか?
見直してみると良いと思います。
茶道など・・団体さんや相席なんて、密でどうしようもない。
と諦めそうにはなりますが、
弊社も、今の時代に合わせたサービスを作っていく予定です。
例えば、オンラインではあまり価値が伝わらないと知りながら、
それでも、作りました。
https://online-lesson.teaceremony-kyoto.com/
密を避けてゆっくりする、町家貸切でお食事できる空間も提供します。
https://urakata.in/new_reserve/courses/teaceremony-kyoto
大変な時代になりますが、自分にできることと、どうしてもやらなければならないこと、
両方考えていきましょう。