京都は、西陣織や繊維業で栄えた町です。もちろん、今でも伝統が受け継がれ、新しいきものも作られているので、過去形にしてはいけないかもしれませんが、昔の全盛時代からは考えられないくらいの勢いできもの離れが進み、織り屋さんも本当に少なくなりました。
しかし、観光客の方向けのきものレンタルや、ショーは今、とても人気があります。
堀川今出川にある西陣織会館では、無料できものショーを楽しめますよ。
西陣織会館のきものショー
入館無料で、1日7回ショーが開催されています。
1回約15分間です。
美しい様々な色と柄行き、帯結びの女性が音楽に合わせて登場。
若い女性向けの着物から、お姉さん向けの着物まで、色々な着物が登場し、私はこんな柄を着てみたいな・・、とイメージできます。
成人式のために振袖を作られたり、レンタルされたりする方もいらっしゃるかと思いますが、ショーを見て自分に似合いそうな柄や、結びたい帯結びをイメージするのもいいかもしれません。
背の高い人に似合う帯結びや、若々しい結び方、大人っぽい結び方など、きっと参考になります。
貴重な織機の展示
西陣織会館は、現代のきものだけでなく、どのように織られるのかを学んだり、実演を見ることもできる場所です。学校の社会科見学のように勉強できます。
こちらの織機は、ジャガードがフランスから導入される以前の時代のもの。
なんと、上に人が一人乗って、糸を調整していました。
7月の祇園祭の山鉾には豪華な織物が飾られますが、大変な手間を掛けて、すばらしい織物が織られていたんですね。
ちなみに、弊店・茶道体験古都の待合室にも、紋紙という西陣織の型紙を展示しています。
紋紙は、写真の織機より時代が進み、ジャガードという織機で使う、縦糸を操作する型紙のようなものですが、今ではこれもコンピュータ化により、工程に不要となってしまっています。手織りの時だけは今でも紋紙が必要です。
西陣織会館
〒602-8216 京都市上京区西堀川通元誓願寺上る竪門前町414番地
TEL: 075-451-9231
開館時間:AM9:00 ~ PM5:00
入館料 無料
URL: http://www.nishijinori.jp/
西陣織のお土産 普段使いできる小物も
西陣織会館の2階は、お土産コーナーとなっており、西陣織のタペストリーや小銭入れ、カバン、ネクタイなど、普段に使える素敵な小物がたくさんあります。
お隣の卸売り店・伴戸商店さんでも、金襴を使った小物やお茶会によく持って行く利休バックなど売っています。金襴とは、金箔・銀箔や金糸・銀糸に色糸を交えて緯糸にし、紋様が浮き出るように織った紋織物のひとつです。
大河ドラマ「真田丸」の衣装や、アイドル歌手の衣装制作にも協力されているそうです。
金襴の端布も売っていらっしゃるので、裁縫が得意な人は、自分でオリジナル小物が作れます。
伴戸商店 京都本社
京都市上京区堀川通今出川南入ル西側
TEL 075-431-3101
営業時間/午前9時~午後5時30分
定休日/日曜、第2,3土曜
URL:http://www.e-bando.co.jp/products/index.html