初詣、2月からは梅園、毎月25日の縁日といつも参拝客が絶えず賑わっている、北野天満宮。周辺にも、名物の和菓子や京都らしい雑貨を販売しているお店がたくさんあります。
今日は、大鳥居のちょうど向かい側にある2つのお店をご紹介します。
粟餅所 澤屋
創業は、徳川綱吉の時代。嵯峨野で初代店主自らが栽培してらっしゃった粟を用いて、お菓子を作られたのが始まりだそうです。
夕方から雨が降り出し、寒い日に一人で入ると、お店の皆さんが笑顔で迎え入れてくださいました。
古風な風情のある店内です。さりげなく、お花も生けられており、心温まる日本文化を感じます。
外は寒かったので、ストーブの近くの席をご案内くださり、温まることができました。江戸時代のお客様もこうやって、囲炉裏で温まっていったのかな、と感じました。
今では珍しい粟餅
粟餅は、黄色っぽいお餅に、餡子と黄な粉をまぶした、素朴な和菓子。
写真は、3つセットの「紅梅」です。
注文すると、樽の中からつきたての粟餅に餡子や黄な粉をまぶされて、出してくださいます。
粟は、昔は庶民の食べ物でしたが、今では珍しい貴重な素材です。
食べると、少し粟のぷちっとした感触があり、とてもおいしかったです。
他のお餅屋さんやお菓子屋さんには、どこにもない粟餅なので、初めて食べる人は、京都の老舗だけれど、何か新しいものに出会ったような気がするかもしれません。
粟餅所 澤屋
〒602-8384 京都市上京区今小路通御前西入紙屋川町838-7
TEL: 075-461-4517
営業時間 9:00~17:00ごろ(売り切れ次第終了)
定休日:毎週木曜日・毎月26日
市バス北野天満宮前徒歩1分
かわいい和紙 京都らしいお土産に
粟餅屋さんのお隣には、小さな和紙製品などの雑貨屋さんがあります。と思ったら、本業は結納のお店でいらっしゃるそうです。
今では、結納を省略するカップルも多く、また、結納をしたとしても結納金のみで記念品までするお家はほとんどなくなっているので、雑貨などのお土産の販売もされているそうです。
私には、そういうご縁はまったくないので、結婚や結納の作法は苦手な分野なのですが。良縁の相談も受付ていらっしゃるそうです。
金閣寺や舞子さんなど、和紙素材の京都の風景はがきが、お土産や旅先からのはがきを出すのに、喜ばれそうです。
お雛祭りや端午の節句の鯉のぼりの色紙もかわいいですね。
他にも、自分で編み物など製作することがお好きで、とても上手な女性店主の作品も販売されている、素敵なお店です。
結納目録を書いてらっしゃった経験を生かされ、金封の表書きをサービスや、和風の看板製作もされています。
Marriage house 稲木
京都市上京区今出川通り御前西入る紙屋川町826-1
075-467-2838
市バス停より西に50m南側