こんにちは。金閣寺から徒歩1分、茶道体験古都の亭主です。
「忙しい現代人に、お茶と美意識で、心の栄養補充できる場所を提供する。」を理念に外国人観光客の方や、日本人の旅行者様をお迎えし、活動しています。
茶道の体験がメインですが、きものを着て茶道体験することもできます。
今日は、着付けご希望でご来店された外国人のお客様から、お土産でご購入されたという、新しい「ゆかた」?!を見せていただきました。
きものを着て茶道体験
弊店では、着付けオプションプランは、現在、夏でもゆかたではなく、きものを着ていただいています。
(夏は、どうしても暑いので、冷房は効かせています。)
ですが、観光客の方に来ていただいているお茶室ですので、ドレスコードは特にありません。ゆかたでも、ジーパンでもOKです。
お客様の中には、日本人のお友達と一緒に来られて、ゆかたを持参され、弊店で着替えをしてから参加された方もいらっしゃいましたし、もちろん、祇園祭の頃などは、ゆかたで来店された日本人のお客様もいらっしゃいました。
きもの?ゆかた?!
本日のフランスからカップルで来られたお客様は、デパートで購入された「ゆかた」をご持参され、それを着せてほしいとご希望されました。
「もちろんOKです。ただ、料金は、弊店の着付けオプション料金3000円と同額がかかりますよ。」
ということで、受付ました。
ただ、ご持参の「ゆかた」は、一目見ただけで「ゆかた」ではありませんでした。
袋を開けて確認したら、やはり・・・100%ポリエステルかナイロンのはっぴでした。
柄は和柄のきものっぽいけれど、生地の厚みは、ちょっと厚めのナイロン袋ほどで、ぺらぺら。
英語の説明書はついていましたが、もちろん、羽織って、(半幅でもなく、まるで伊達締めのような)帯を結ぶだけというものです。
これを店員さんからは、「ゆかた」と説明されたそうですが・・・。
同様のモノは、京都の西陣織会館でも売られているのを見たことがあります。
恐らく、京都の人でこれを買う人はいないのでは?と思いました。
外国人観光客専用のきものといったところでしょうか。
以前、10歳くらいの外国人のお子様も、同じような「はっぴ」を着てこられ、ご両親は子供用の「きもの」と思っているみたいでした。
きものについて、説明を求められ、きものを着るときは、まず長襦袢を着るとか、素材についてもお話ししていると、お子様が
「えー、これはきものじゃないの?」
とがっかりされてしまい、ちょっと対応に困ったことがありました。
その時は、ここでがっかりさせるべきではないと思ったので、それ以上追及はせず、
「これはカジュアルなきものですよ、とてもかわいいですよ。」
と対応しておきましたが。
お子様の変身用のおもちゃとしては、はっぴ風のきものが商品としてあっても面白いかもしれません。
しかし、外国人の大人のお客様で、自分が本当に着ようと思ってきものやゆかたをお求めになる場合も多いと思います。
そういう場合は、外国人で自分で着られないだろうからと、はっぴを「ゆかた」として売るのではなく、日本人が本当に着るのと同様のゆかたやきものをご提供したいものだと思いました。
本日は、弊店のきものをお借りいただいて、無事、体験いただきました。