今夜は、出張で、京都の新椹木町通りにあるSeibido Innさんに茶道体験に行ってきました。
集客は先方にお任せしていたのですが、今回は本当にプライベートな茶道体験になってしまいました。
来られた方は、とてもラッキーでしたね!
出張するときは、出張先によって盆略点前をしたり、茶箱をしたり、風炉のお点前をしたりします。茶道具がなくても、テーブルしかないお部屋でも、体験は可能です。
夏の野点
茶箱は、点前道具一式を箱の中に仕組んだもので、旅先でもお茶一服いただくことができます。
その中でも、「卯の花」は夏の茶箱点前です。
花・雪・月よりも難易度は平易で、茶箱の平点前とされています。
野点といえば、最近、奈良の猿沢の池付近で、赤い傘を立てて気軽な野点が開催されており、外国人に人気だと噂に聞きました。
見に行ったことはないので、どんな野点なのか定かではありませんが、「赤い和傘」は外国人のお客様に強く日本のイメージとして認識されているようなので、注目が集まりそうですね。
しかし、こう暑いのに夏に外でお茶はしんどいと私は思うのですが。
夏に野点をするなら、夕涼みにするか、北海道や長野などの避暑地の高原で開催したいです。
茶箱点前 「卯の花」
山道盆に利休型の茶箱をのせてスタートです。
花・月・雪で使う懸け籠や仕覆はいらないので、シンプルにお茶碗、古袱紗、棗、茶杓、茶巾、茶せん、振り出し(金平糖や豆類を入れる容器)が入っています。
右の丸い山道盆には、棗、茶杓、茶巾、茶せん、袱紗を置きます。
お茶碗は、茶箱の蓋の上です。お茶を点てるのも蓋の上。
外国人のお客様の反応
そういえば、茶箱点前を海外の方にお見せしたのは今日が初めてかもしません。
いつもは、弊店・茶道体験古都では、風炉か炉のお点前をしているので、茶箱はなかなかする機会がありません。
そういう意味では、今夜は本当に特別でしたね。
海外のお客様は、「野外でも、テーブルの上でも、どこでもできる」お点前であることに、興味を持って下さいました。
日本語を学んでいる女性だったので、日本語で、
「どこでもできるのは一番とおもいます!」と。
海外の方が帰国されてから自分でご家族に点てたいと思われた場合には、茶箱はとても良い方法ですね。
また、お道具ひとつひとつが普通より小さくてかわいらしいのも、茶箱の魅力的なところです。
お家で気軽に野点がしたい!と言う方には、茶箱はおすすめです。