阪急長岡京駅からタクシーかバスで10分ほど、山手の方に光明寺があります。
毎月第二日曜日に月釜があり、裏千家や表千家など色々な流派の釜がかけられます。
京都市内から少し遠いので、私は普段は行くことはほとんどないのですが、今回は釜をかける側のメンバーに入れていただいたので、初めて行きました。
新緑の美しい 光明寺
朝7時すぎに同じ社中の皆さんと待ち合わせて、山手の方まで行きました。お茶会の朝は早いので、朝が苦手な私にはいつも大変です。
山を登るにつれて、新緑の美しさに感動。
お庭も広い、大きなお寺です。
秋には紅葉も美しく、多くのお客様が紅葉狩りに来られるそうです。そういえば、秋になると阪急長岡京駅からバスに乗って行く方がすごく多いです。
お茶会が始まる前に、まず本堂に天目茶碗とお菓子を持ってお献茶をしましたが、本堂が高い位置にあったので、景色が綺麗でした。
光明寺の茶室「廣谷軒」
6畳の大変趣のある茶室です。今日は多い時には、1席に17名様に入っていただいた回もありました。
弊店・茶道体験古都も、1階のお部屋は6畳ですが、外国人の方は正座をされないことが多いので、とても17名様は入れません。最大12名様です。
やはり、きちんと正座をしてお座りいただいたら、多くの方が入れるものなんですね。
お客様はお洋服の方の方が多いようでした。
今日は、端午の節句にちなんだお茶会。
お待合には、義家進軍の図や、お茶杓「菖蒲太刀」、真塗の長板に鯉桶の水差し。
鯉桶の蓋は、淵の丸い側をお客様の方に向けて開け閉めします。
花は「延齢草」という白い花を、真葛さんの「粽」の花入れに。
お茶席は「間」の取り方が一番難しい
お寺や神社での格式あるお茶席には、独特の間の取り方があります。出したお道具の御銘や御作はすべて覚えている前提で、それをいつのタイミングでお話しするのかが非常に重要です。
大まかには、「どうぞお入りを」とお正客(一番目のお客様)からお声かけかがあれば、「失礼します」と入ります。
時候の話題、お待合の説明、本席の軸、花、花入れの説明、お香合、そろそろお菓子をお勧めする・・という流れです。
これら一連の会話は、大寄せのお茶会では、お点前する人(東)とは別に「半東(はんとう)」が行います。
一番経験のある先生が行うことが多いですが、急に私がやることになり、非常に申し訳ないお席になってしまいました。
お道具の御銘と御造を覚えればそれでよいわけでもなく、ちょっとしたお道具や作者についてのエピソード等、詳しい特徴までお話しできなければ面白くないし、何よりご紹介するタイミングを逃すといけません。
経験豊富なお客様が集まられるお茶席には、独特の流れや雰囲気があります。
これを掴むには、もっと経験が必要です。