京都・大徳寺の塔頭では、月釜を行っているところがありますが、玉林院もその一つです。毎月7日の9時前から始まり、10時頃に来客が一番多くなります。
2月7日(日)も多くのお客様が来られていました。
玉林院 洞雲庵
大徳寺は、たくさん塔頭があり広いのですが、玉林院に行くまでの道は、竹林も美しく、時代劇にも使われるような風情があります。今朝は、少しみぞれのような雪が降りましたが、寒さの中、赤い椿が咲いていました。
玉林院は、保育園が中にありますが、普段茶室などは非公開です。
日曜日の月釜は、保育園もお休みなので、お子様の声も聞こえず、静かな道を歩いて茶席まで行きました。
玉林院の中には茶室がいくつかあるようなのですが、いつも月釜があるのは洞雲庵です。8畳に本床と脇床、丸窓がついて、1席に23名ほどが入ります。
月釜の楽しみ 毎月お道具によって変わる雰囲気
亭主とお正客との会話で、「不思議なもので、お道具によって雰囲気が変わりますね。」と。
毎月来ておられたり、何度も釜をかけておられる先生方もたくさん参加されています。
2月のお席は、円融台に三彩の水差し、螺鈿の梅の棗、梅のお香合、主菓子に「さわらび」など、まだ寒い中にも春の兆しを感じました。
どれも素晴らしいお道具でしたが、円融台という大棚を初めて拝見したので、興味深かったです。裏千家玄々斎のお好みで、天板の裏に御歌が書かれているそうです。
用材は、杉板、柱は松です。勝手付きには丸窓があり、腰には籐が張ってあります。
地板はないので、水差しは畳の上に置くことになり、中棚を外せば風炉でも使うことができます。
参考:http://verdure.tyanoyu.net/tana_ura1102.html
「玉林さん」で親しまれる月釜
来月は、もっと春らしく、お雛祭りの雰囲気でしょうか。
月釜は、同じ場所でも雰囲気が変わるのが大変おもしろいので、一つ決めていくのも勉強になると思います。
臨時参加は不可のお茶席もありますが、玉林院の月釜は、臨時会費をお納めし、参加することができます。
本日は、桃色の色無地で参加しましたが、玉林院は、お洋服や落ち着いた色の紬のおきもののお客様も多くいらっしゃる、大寄せのお席のようでした。
来月も楽しみです。
玉林院
京都市北区紫野大徳寺町74
URL:http://www.gyokurinin.sakura.ne.jp/
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