参道のあぶり餅や、玉の輿お守りでも有名な今宮神社は、京都・紫野にある小さな神社です。
4月10日(日)、毎年の行事で、今宮神社では「やすらい祭り」が開催されました。
境内の中だけではなく、赤い傘とお囃子の行列が西陣の街を歩いて回ってくださいます。
やすらい祭り
4月の第二日曜日、お囃子の音と掛け声が聞こえてくると、やすらいさんが来られたな、と思い、ご近所の方々も家から出てきます。
赤い花傘に中に入ると、1年間の無病息災・厄除けになると言われているからです。
私にとっては、小さいころから毎年の馴染みのある行事ですが、京都三大奇祭のひとつとされているそうです。言われてみれば、確かに踊り方も独特です。
起源は、平安時代に、桜の散り始める頃に疫病が流行ったので、花の霊を鎮めるために祈願したことに遡るそうです。
おじいちゃんに抱っこされた赤ちゃんも、傘に入っています。
玉の輿お守り
玉の輿の由来は、江戸時代に遡ります。
徳川家光の側室・桂昌院は、もともとは身分の低い西陣の八百屋の娘で、「お玉」と言いましたが、家光に見初められて、玉の輿にのられたということに由来します。
今宮神社は、桂昌院によって再興されたので、彼女のゆかりの神社として、「玉の輿」お守りが授与されています。
私は、今宮神社でお宮参り、七五三として、初詣も行っていたのですが・・・。
玉の輿お守りは買ったことがなかったです。
おかげさまで健康に過ごしてこれましたが、玉の輿にはのれませんでした。
自分で頑張るしかないですね。
今宮神社といえば、あぶり餅
今宮神社の参道には、お向かい同志で2つあぶり餅のお店があります。「一文字屋和輔(一和)」さんと「かざりや」さんです。
一文字屋和輔は、元祖と暖簾にも書いてあり、なんと平安時代から1000年以上続く老舗です。100年でも老舗だと思うのに、1000年とはすごいです。
お味噌のたれとお餅が、シンプルでとてもおいしく、昔から病気厄除け祈願として食べられ、愛されてきたんですね。
このような、お餅には、煎茶やお番茶がとてもよく合います。
一文字和輔
京都市北区紫野今宮町69
営業時間 10:00~17:00
定休日 水曜日
かざりや
京都市北区紫野今宮町96
営業時間 10:00~17:30
定休日 水曜日
今宮神社は、あまり観光ルートには入っていない小さな神社ですが、金閣寺からバスで3駅ほどです。あぶり餅のお店に挟まれた参道も風情がありますので、足を運ばれてみてはいかがでしょうか。