2016年3月24日の京都新聞に、25日に開催した「英語も学べる!小中学生向け茶道体験」のイベント告知記事を掲載いただき、無事イベントは開催できたのですが、その数日後、さらに驚くべき出来事がありました。
なんと、裏千家の大宗匠も記事をご覧くださり、ご連絡をくださいました。
「和敬」の御色紙 一生大切にします
イベント開催から2日後に、裏千家の事務局から電話がかかってきたときは、とても驚きました。
御家元と大宗匠も京都新聞の告知記事をご覧になった、とのことでした。
そして、激励のお気持ちを込めて、大宗匠が金一封と「和敬」の御色紙をお贈りくださいました。
大宗匠は裏千家の15代目でいらっしゃり、今年93歳になられます。
初めてお会いしたのは、約20年前、私が小学生だったとき、学校に特別授業に来てくださった時のことでした。
英語での著書も書かれており、私も英語で外国人観光客の方に茶道を体験していただく活動をするにあたって、以前から拝読していました。
現在も、「一碗からピースフルネスを」をモットーに、世界各国に赴かれ、茶道の普及活動をなさっている、大変尊敬するお方です。
私のような、まだ専任講師としては年齢も若く、経歴も浅い者にも、御心を留めてくださり、本当に感謝しております。御心に応えられるように、今後も精進したいと思います。
御礼の手紙 奉書紙に毛筆で書く
奉書紙(ほうしょがみ)は、いわゆる巻紙です。時代劇などによく出てくるお手紙ですね。
茶道では、手紙だけではなく、お茶会の会記にも使われます。
(会記は、その茶会に使われた軸、花入、茶碗などお道具とその作者等を記録するものです。)
昔は、この巻いてある芯を下敷きにして、筆でさらさらと書いたらしいですが、現代人である私はとてもそのようなことはできないので、巻いてある紙をしっかりと広げて、ゆっくり丁寧に書きます。
失敗したら、巻紙を切って、切ったところから書き直します。
紙の端から書くのではなく、少し余白を開けて書きはじめ、書き終わりも余白を残します。
左(終わり)から巻いていき、書き始めが封書の上にくるようにします。
こちらのサイトにも丁寧に書かれています。
手紙の書き方
最近では、メールや電話で連絡を取ることが多いので、手紙を書く機会が少ない人が多いのではないでしょうか。
私も、手紙は茶道の先生や、タイの友人に書きますが、普段はメールが多いです。
しかし、一字一字丁寧に書くと、相手のことをよく考えることができ、相手にも心が伝わりやすいのではないかと思います。
まず、「拝啓」から始まり、時候のご挨拶をします。
今回の場合など、改まった手紙や目上の方へ書く場合は、拝啓より「謹啓」がふさわしいです。
そして、本題に入り、最後は「敬具」、女性なら「かしこ」等で締めくくります。
日付や差出人名、宛名を最後に書くのも忘れずに。
4月であれば、
「拝啓
桜花の候 愈々ご清祥の御事とお慶び申し上げます。」
等が始まりとして改まったお手紙にふさわしいかと思います。
私のように、個人事業主として、一人で活動している者にとって、誰かに気に留めていただけるというのは、本当に嬉しいことです。
今後も、外国人観光客の方だけではなく、地域の学生の方にも茶道に興味を持っていただけるように、活動を継続したいと思っています。