全国的にも有名な、鶴屋吉信さん。京都本店は、堀川今出川にあります。
名物・柚子餅で有名ですが、季節の生菓子や茶席の干菓子も美味しいです。
節分のお菓子も、上生菓子、ぜんざい、焼き菓子とあり、種類が豊富です。
福ハ内
「福ハ内」は、四代目当主が、商家の娘さんが節分の豆まきをしているほほえましい光景を表現された焼き菓子だそうです。お福さんの形にも似ていて、福が詰まっていそうです。文人画家・富岡鉄斎の 「このうまき 大多福豆(おたふくまめ)を めしたまへ よはひをますは 受合い申す」が包装に描かれており、おめでたい贈り物にぴったりです。
私は、昨年末にお祝いをいただいたお友達のお子様が受験生なので、縁起が良く福が舞い込みそうなお菓子を内祝いにお贈りしようと、福ハ内を選びました。
他にもこの福ハ内を他府県に贈ろうとご来店されているお客様も来ていらっしゃり、大変人気のようでした。
和菓子作りの実演を拝見
1階は立派な店頭、2階は茶室「遊心」、喫茶、カウンターがすべてそろっており、「菓遊空間」と名付けられています。
お庭もとても綺麗です。
立派な茶室のディスプレイを見ながら、静かな空間で老舗の和菓子を楽しめます。
カウンターでは、職人さんが和菓子作りの実演をしてくださり、目の前で作られた和菓子をいただくことができます。
「福の春」という福寿草の上生菓子を作っていただきました。
中は粒あん。裏ごし器で、緑にほんのり赤が混ざったきんとんが作られ、餡玉の周りにつけられていきます。
最後に、より細かい裏ごし器で、黄色のお花が作られ、丁寧に飾られました。
完成すると、「どうぞごゆっくりお召し上がり下さい」と職人さんは退出され、和菓子の説明から完成まで、数分の舞台を見ているようでした。
良いタイミングでお抹茶も点ててくださり、とても美味しくいただきました。
老舗の雰囲気に圧倒されました
2階の「菓遊空間」は、お一人様でも参加可能ですが、広くて立派なお庭や茶室などに囲まれ、私は一人で喫茶やカウンターに行くのはちょっと緊張しました。
いきなり知人の紹介もなしに一見さんで2階まで来てしまったのは良くなかったかなと、心配になりましたが、お友達グループで来ておられる外国人のお客様もいらっしゃり、日本の美しい空間を楽しんでおられる様子でした。
しかし、気軽に、というよりは、本気で静かな雰囲気でお菓子を堪能する空間なのかなと思いました。
平日に行ったので、休日の雰囲気はまた違うのかもしれません。
ディスプレイも干支の香袋や几帳など、豪華で美しい、季節感あるしつらえでした。
写真などもブログに載せることも許可をいただき、感謝致します。
鶴屋吉信 本店2階喫茶
TEL(075)441-0105