茶道とお酒は関係ないようですが、「お茶事」ではお茶をいただく前に、懐石とお酒も含まれるんですよ。実は、「洋間のお家でできる初茶会」を計画中。
お正月にお酒も準備したいなと思い、京都・佐々木酒造に行きました。
佐々木酒造
京都のお酒といえば、伏見が有名ですが、弊店、茶道体験古都は金閣寺の近くですので、市内の酒蔵といえば、佐々木酒造さんが一番親しみを感じます。
京都の料亭や試飲スポットで、必ずと言っていいほど登場するくらい有名です。また、俳優の佐々木蔵之介さんのご実家としても知られています。
市内の住宅街にあるので、酒蔵は目立った建物ではありませんが、玄関の杉玉、風情がありますね。
冬季限定のお酒がたくさん
戸を開けるとすぐ、綺麗な瓶に入ったお酒がずらりと並んでいました。
冬季限定のお酒は、よくお歳暮にも贈られるそうです。
「聚楽第」や「古都」が有名ですね。
今日は、弊店「茶道体験古都」と同じ名前のお酒「古都」を購入しました。
同じ「古都」でも大吟醸の古都と冬季限定の古都があり、冬季限定の方が甘口です。とはいえ、スタッフの方によると、甘口といえども、辛いと感じる人もいるのだとか。
パッケージも、縁起が良い絵柄。もらったら嬉しいですね。
京土産に、こんなセットも喜ばれそうです!
佐々木酒造
住所 〒602-8152 京都市上京区日暮通椹木町下ル北伊勢屋町727
TEL.075-841-8106(代) /FAX.075-801-2582
【営業時間】9:00~17:00
【休日】土・日・祝日
URL:http://jurakudai.com/company/
ついでに、日本酒について調べてみました!
ワインと日本酒の違い
日本酒は米と水でできています。どちらも味の決め手となる重要な原料です。
ところで、ワインとは何が違うのでしょう?
ワインは、単発酵といい、原料の葡萄にもともと糖分が含まれているため、そのまま酵母を加えて発酵させることでワインができます。
一方、日本酒の原料である米は糖分を含んでいません。ですので、2段階踏まなければなりません。第一に、米のデンプン質を糖化させるために麹を加え、米を糖化させます。第二に、酵母を加えてじっくり発酵させていきます。
原材料は米と水
当たり前ですが、お米選びは重要です。普通のお米も酒造りに使われますが、日本酒のための有名なブランド米と言えば、兵庫県の「山田錦」や新潟の「五百万石」です。普通のお米より大きめなのが特徴。大きい方が吸水性が良いらしく、美味しいお酒が造れるのだそうです。
もちろん、水も重要です。京都では、伏見の水が名水として有名です。よく、兵庫県の灘の酒と京都伏見の酒が比べられ、灘の酒は男酒、伏見は女酒と言われます。これは水の成分によって味が変わるからです。灘はカリウムやマグネシウムなどのミネラル分が多いので辛口、伏見は、ミネラル分が少ないので甘口になります。
利き酒のポイント 4種の味
酒の味は、大きく4つに分けることができます。
1、 熟酒:ドライフルーツやスパイス、ナッツ類やキノコ類の香りがします。 3年以上熟された古酒はこれにあたります。ビーフシチューや豚の角煮等、味の濃いお料理に合います。
2、 酵酒:炊きあがったお米やお餅、豆のような香りです。 飲んだ後、味が長く残ります。色は少し黄みがかっており、新鮮です。純米酒は酵酒の典型。純米酒とは、米と酒のみで作っているという意味です。醸造アルコールを後から加えていない物になります。焼き鳥や鯖の味噌煮など、普段のお食事にも合います。
3、 薫酒:華やかな香りのするフルーティーなお酒です。シトラスやハーブのような香りで、軽い後味です。色は透明で、食前酒としても最適。
この種類に合うお料理は、少し限られますが、お酢を使ったお料理や甘みのある海鮮料理などには合うでしょう。典型的なのは、大吟醸や吟醸。これらは、お米を50-60%に磨き上げて作られます。磨けば磨くほど、食物繊維が少なくなり、味が軽やかに、薫り高くなり、お値段も高くなります。
4, 爽酒:フレッシュでシンプルなお酒。薫酒よりもよりシャープな味わいで、合うお料理の幅も広いです。これも色は透明。典型的なお酒は、本醸造酒(70%に磨き上げられたお米で作られる)や生酒。生酒とは、火入れをまったくしない、絞りたてのお酒をいいます。
お好きな日本酒を見つける際に、お料理との相性を考える際に、是非参考になさってください。