古都 茶会記

気軽に楽しめる茶道と京の徒然

京都の夏休み 子どもたちの地蔵盆

 8月16日の送り火が過ぎると、もう夏が終わったように感じますが、京都では、24日頃まで「地蔵盆」が各地で開催されています。

ご近所で銅鑼の音が聞こえてきたら、何かイベントが開始されるという合図です。最近では、少子化のせいか、地蔵盆がどんどん省略化され、バーベキューやビールなど大人のイベント化しているところもあるようですが、本来は子どもたちを中心にご近所で開催する行事です。

 

 

 

 

 

 

 

 

地蔵盆「お地蔵さん」に感謝する行事

 

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 おばあちゃんから、よく「お地蔵さんの前を通るときは、手を合わせましょうね」と言われたものです。

地蔵盆とは、このいつも道にひっそりといらっしゃるお地蔵さんの縁日であり、お供え物や飾りつけをします。

お地蔵さんは、主に子どもの守り神とされており、地蔵盆にはお地蔵さんに感謝して、数珠回しをしたり、法話を聞いたりします。

 

子どもにとっては、お坊さんと一緒にお経を唱えながらの数珠回しは、少し退屈であった記憶もありますが、地蔵盆の中では、福引より何より大事なイベントだと思います。

 

 

 

 

 

 

子どもの数だけ、行灯づくり

 

 

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写真は提灯ですが・・・。

地蔵盆には、子どもは、一人ひとり行灯を作り、奉納します。行灯の骨組みに毎年紙を貼って作るのですが、紙には子供たちが描いたかわいらしい絵が描かれています。

今ではここまでやっている地蔵盆はあまり見受けられなくなったように感じますが、昔、子どもの数が多かった時代は地蔵盆も盛んだったようです。

 

子どもの頃は、「行灯が灯されて綺麗、おもしろい」、という記憶しかないのですが、実は行灯はお地蔵さまへの奉納なんですね。

子どもたちからお地蔵さんに普段の感謝を込めて作ると良いですね。

 

 

 

 

 

 

 

花火や盆踊り

 

 

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夜は、行灯を灯して盆踊りをするところもあります。

私の近所では、花火をしている人たちも。

子どもたち、とても楽しそうです。

ご近所の方と普段は話す機会がない人も、地蔵盆はお話しする良いきっかけになるかもしれません。

 

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大人にはビールが昔から人気なので、ビール派には勝てないと思いますが、

お地蔵さんに感謝するお茶会を子どもたちと一緒に開いても良いのではないでしょうか。

茶道体験古都では、お盆の茶会は24日まで開催中です。

 

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