身に覚えのないライセンスに対する請求。どうする?
COPYTRACKという会社から、最近、突然、身に覚えのないことで請求が来ました。
なんでも、
「ブログに使用した写真の、使用許諾書は持っているのか?
持っていないなら、今後、使用できる権利をお渡しするので、然るべき料金を払ってください」
とのこと。
該当の記事からは、この連絡が来た時、即刻写真を削除しましたが、
「写真を削除されても使用したいたことに変わりはありませんから」
というような、記述もあり、驚きました。
該当の写真を載せている記事を公開してから、たった10日後のことでした。
今までも、約2年間様々な記事を書いてきて、
写真はほとんど自分で撮影したものか、商用利用可能なPixabayなどを使用。
または、Google検索でライセンスが「改変後の再使用が許可された画像」を使用してきました。
ライセンスは意識して、違反がないように、注意してきました。
なので・・・ライセンス違反だから使用料を払ってくださいなどという請求が来たことが身に覚えがないので驚きだったのです。
しかも、私1人で運営している、小さな個人事業主のブログで、
記事を見ている人が100人もいてくださったら上出来くらいのブログに・・・。
メイン事業の茶道体験とは、間接的にしか直結はしない、「祇園の観光について」という英語記事で、商用利用と言えるのかもグレーな記事に・・。
今回、請求を突然メールでしてこられた、COPYTRACKとは?
ドイツ発祥の、フォトグラファー等撮影者の権利を守るための会社だそうです。
フォトグラファーが、撮影した写真を無料で、COPYTRACKに登録。
すると、権利侵害しているブログ等がないか調査をされ、
権利侵害が発覚したら、その記事のライターに連絡をとり、ライセンスの事後販売をするというビジネスモデルのようです。
社内に弁護士もいらっしゃるようですが、あくまで写真のライセンスを「事後販売」していらっしゃるようで、弁護士法人ではないようですね。
ライセンスがないと誤認しやすい写真もある
今回、私がライセンスを主張された写真は、
Googleで検索したときに、「改変後の再使用が許可された」ものでした。
なので、権利がないと非常に誤認しやすいネット上に公開されていたんですね。
大量にライセンスを無視して写真が使われてしまったフォトグラファーもいらっしゃるようですから、
COPYTRACKさんのご活動は、そのような違反から、撮影者の権利を守るためには、非常に意義ののあることをされているかと思います。
私も、自身の教室での授業風景を、同じ京都市内の同業他社に、
チラシやHPなどに掲載・完全な商用利用をされて困ったことがありましたから、
そのような場合には、権利をしっかり主張することが必要だと思います。
しかし、ライセンスがないと誤認させやすい場所に公開されている写真に対しても、
事後に権利を主張して来られるのは、いかがなものかと思いました。
「今削除しても、使用料は払ってもらいます!」とまで、権利主張されるなら、
しっかり、はっきり、Goolgeの「ライセンスあり」の場所に公開しておいてほしいものだと思います。
今回の私の事例は、
・そもそもの写真(1枚)が、Google上でライセンスがないと誤認しやすい場所に公開されていた
・ライセンスがないと誤認して使っていた。
・ライセンスを主張するメールが届いたら、即刻写真は削除した。
・問題とされる記事の公開からたった10日しか経ってない(10日間の使用料っていくらなの?妥当な料金をどうやって判断するのか、不明です)
・商用利用と言えるのかもグレー。(裁判例があるのか、詳しいことはわかりません!)
以上の理由から、私は、納得いかなかったので、支払いに応じないことにしました。
この判断って、人によって意見は色々あると思うのです。
もしかすると、弁護士であっても、判断が分かれるかも?!
だから、結局のところ、どっちがどうって、裁判しないと決着はつかないのかな、と思いました。
今のところ、先方から訴状などは届いていませんが、
もしも弁護士が訴状を出して来られた時点で対応すれば十分かなと思います。
だって、もしかしたら、ライセンスの使用料は、弁護士法人でもない会社さんが主張をされているだけで、実際裁判したら、支払わなくても良いものかもしれませんからね。
突然、メールでは、確実にライセンスを違反しているように、様々な主張をされてきますので、
私も、眠れぬ夜を過ごしましたし、気分を害されました。
それくらい威力のあるメールだったのですが、
必ずしも、その主張が正しいとは言えないかもしれません。
気の弱い方だったら、すぐ支払いに応じてしまうかもしれませんが、
今一度、頭をクリアにして、本当に相手のおっしゃることがすべて正しいのか?
考えてみた方が、損がないと思います。