お茶会では、立礼でなければ、最低でも薄茶をいただくのに15~20分間くらいは正座しなければなりません。
今では、生活の欧米化が進み、機会の少なくなった正座ですが、だからこそ、何かの機会で慣れないことを突然しなければならなくなったら、足がしびれます。その時には、この治し方を思い出していただければと思います。
両足をつま立てる
足がしびれてしまったら、正座をしている状態を早く解きたいと思って、すぐに胡坐や崩した正座に切り替えてしまいがちですが、ちょっと待って、そのまま正座の状態で、つま先だけ立ててみましょう。
この時に、かかとはきっちりと両足揃えた方が良いです。
正座椅子に座った状態の写真のように、男性でズボンなら、揃えてなくても大丈夫ですが、特に、きものの女性の方は、遠くから見るとこの時に足をそろえていなければ、きもの裾の中が丸見えになっていましますので、注意が必要です。
意外に、きものは超ロングスカートのようなもので、自分では全然見えていないように思うのですが、遠くから見ると、見えるので要注意です。
和食レストランなどの仲居さんも、知らないとちょっと離れたところに座っているお客様から見たら、大変なことになっています。
自分の体重で治す
かかとの上にお尻を落として、自分の体重をかかとにのせます。
そして、しばらく待機です。これで、じんわりとしびれがとれると思います。
立ち方
お茶席では、退出するときは、裏千家では左足から立ちます。
その場合は、まず左ひざを立て、まっすぐ上に立ちがります。
それから、右、左、と進みます。
つま先を立てた状態で、かかとに体重をのせるのがポイントです。
何かの機会に、参考になさってください。