いつもは外国人観光客の方が多い弊店ですが、昨日は珍しく、9割日本人の方が来店されました。
そのうち、最後のお客様は、同じような業務を土日限定でされている方で、明らかに初心者の方ではないのでびっくりしました。
京都の外国人向け茶道体験施設
ご来店頂いたお客様は、北大路堀川近辺で土日限定の茶道体験施設を運営されているそうです。
京都には、英語で説明可能な所もいくつかありますが、同じに見えてそれぞれ方向性が違います。
本日のお客様は、この古都茶会記のブログもよく読んでいただいたようで、共感して頂ける部分があったそうで、嬉しく思いました。
「観光の方は、中身を最初から見ることはできないし、いくらアピールしたところで、来てみて初めて分かる部分が多いから、伝統をきちんと伝えようとしてもビジネスにはつながらないことが多いよね、難しいですね。」
というようなことをお話しし、私だけが思っているのではないのだなーと、少しホッとしました。
伝統文化を守るためには、お互い共感して、ここで安心している場合ではないと思いますが・・。
外国人限定の茶道体験というわけではありません 「初心者の方」におすすめです
弊店は、英語で説明できるので、今のところ、外国人観光客の方が多いですが、特に外国人限定でしか受け付けていないわけではありません。
もちろん、日本人の方向けにも、小中学生向けのイベントもやりましたし、修学旅行生から、50代から茶道を始めてみようか考え中の方や、京都らしい観光をしたいご家族まで、色々な方に楽しんでいただいています。
しかし、あくまで「茶道体験教室」なので、継続して茶道の教室に通われていて、茶名をお持ちのご経験者の方にとっては、「ご相席茶道体験」に参加されても、基本的なことから解説を始めるので、たいくつになってしまうかな、と思います。
但し、そんな初歩的解説付きであっても、英語を学びたい方・聞いてみたい方にとっては、ご経験者の方にとっても、とても意義ある体験になるのではと思います。
ビジネス的にはターゲットを絞るべき?!
誰に対するサービスなのか、もっと限定すべきだというのも、ビジネスの考え方だと思います。
確かに、茶道体験で成功しているところは、ほぼ「外国人限定」。さらには、「外国人富裕層・特に欧米系限定」、逆に「外国人バックパッカーがターゲット」なところもあるように見えます。
弊店も、方向性をもっと定めるべきか、まだ決めるには早い段階なのか、思案しています。
しかし、どちらにしても、外国人限定でしか受け入れられないサービスは作りたくないな、と思っています。
古都茶会記の「お家でできる!お茶会」シリーズは、あくまで「お家で楽しむ!」がコンセプトです。普段は、京都で外国人の方をお迎えする立場なので、あえて伝統と違うことを気軽にしすぎるのは、ちょっと違うのかな、と思っています。
日本人の茶道ご経験者・先輩方がそれを見たときにも、「え、そんなのありなの?」と退かれないもの、いいね、と思ってもらえるサービスを作りたいなと思います。