めったに大阪までお出かけしない私ですが、華道の師匠が大阪美術倶楽部でのいけばな展に作品を出されたので、早起きして見に行ってきました。
今回は、未生流の紫雲会創立60周年記念なので、流派は未生流のみの展示。
未生流の上級師範の先生方が、梅の古木を15種類の景色にいけられていたのが、見どころでした。
鶯宿梅
実は、昨日、同じ教室の生徒さんからお花のお写真は見せていただいていたのですが、先生から「写真だけでは良さはわかりませんよ。是非見に行ってください。」と言われ、早速本日午前中に行って参りました。
本当に、その通りです。
お花も、美術館で見る作品も、目の前で見るからこそ伝わってくることや、新たな発見があります。
梅は、苔が生す大変立派な古木でした。
鶯が苔の上にいる虫を食べにやってくるのだそうで、鶯が宿る梅と名前がついています。
お部屋の中に梅の香りがふんわりと漂い、春の訪れを感じました。
十五景の梅
鶯宿梅をはじめ、観月梅、凌雲梅、北性の梅、南性の梅、雪中梅、藪の梅など、梅が様々な景色に生けられていました。
美しい名前を聞いただけでも、想像力が高まります。
また、梅の花の生け方だけではなく、花器選びも大変重要で、それぞれの景色に合わせたものです。
観月梅は、月形の釣り型の花器で、ちょっと見上げて月を見るように生けてあったり、藪の梅は、細い青竹が花器になっていたり。
自然の梅林では感じられない、梅の景色を楽しむことができました。
和親棚で立礼のお茶席も
和親棚とは、裏千家16代坐忘斎お好みの棚。入り子式なので、3つの違う高さのテーブルを使ってお点前をする、現代の生活や茶室のない華展の会場にも適したスタイルです。
ピンクの牡丹が青磁の花入れにぴったりでした。
お菓子も福助堂さんの「寒牡丹」。おいしくいただきました。
大阪美術倶楽部の会場には、天目茶碗や唐物茶入れと和物茶入れなど、茶道具の展示もされており、楽しませていただきました。
弊店・茶道体験古都は、初心者の方や外国人観光客向けの茶道体験教室ですが、お待合室に未生流いけばなもやきものも展示しております。
是非遊びにいらしてください。
茶道体験古都