未生流のいけばなでは、大きく分けて「格花」と「新花」があり、格花は床の間に生けるフォーマルな生け方ですが、新花は、洋間のお部屋にもふさわしい、歴史的には新しい生け方です。
気軽に生けて、お部屋を美しくできます!
和の風情を感じる花 個性盛花
新花には、個性盛花と色彩盛花があり、個性盛花は、どちらかというと日本らしい花を生けます。草木の自然の姿美しく、風情ある情緒を生けるものです。
一番長いラインを「体」、体の2/3の長さのラインを「用」、体の半分のラインを「副」と言います。
写真で言うと、
体・用にまんさく、留に嵯峨菊、不如帰(紫のほととぎす)、吾亦紅がいけてあります。秋の花ですね・・。これら副に入れている花は、茶花にもぴったりな、日本らしいお花です。
こちらは、個性盛花の変化系。個性瓶花です。「投げ入れ」とも言います。
いけてみると、花の切り口を花瓶の壁面にぴたっとバランスよく入れて形を作っていくので、剣山に差すよりも、難しいかもしれません。
体・用に雪柳。副に、ピンポン菊と名前を忘れてしまいましたが、何か赤い実。
この花瓶は、練習用で、ものすごくシンプルなものですが、華展に行くと、とても個性的な特注と思われる花瓶も使われています。
色彩盛花
色彩盛花は、洋花を使うことも多いです。
体・用は、木ではなくストックの花。副に、赤白の洋花(ポピーだったか?)とレースフラワー。
主に木より、草花を用います。その名の通り、色彩の対比や色調の変化、草花の形を意識していける方法なので、「自然の風情」を大事にする個性盛花とはまた違う雰囲気です。茶花には使えないお花です。
現代的な洋間には、こういうパキッとした明るい色のお花が似合います。
たとえ、コンクリート打ちっ放しの壁だったり、グレーなオフィスでも、こんなお花があれば元気になれそうです!
自由花
上記2つが基本ですが、自由にいけることもあります。
紫の葱坊主みたいなのが、タンチョウ、縞太蘭に、折れているのが太藺です。
わざと折った線を作り、縞太蘭のスッとした葉の線と対比させています。
さらにタンチョウのおもしろい、くにゃくにゃ曲がった線と丸い紫を合わせて形作っています。
剣山を2,3つ使うことも自由です。
お花は、玄関やリビングにあるだけで、気分を明るくしてくれます。
大切なお客様をお迎えするときや、今日は待っているあの人が来る!という時、もちろん自分のためにも、お花は、殺風景な部屋でも優しい雰囲気に変えてくれる力があります。
お花屋さんに行ってお花を選ぶだけでも、意外に知らないかわいい花が見つかって、とても楽しいですよ。
3か月・お家を和やか&華やかに!京都市北区の未生流いけばなレッスンご予約はこちら
特別な道具不要!きもの斡旋販売なし!
たった3か月で、きものでさっとお出かけできるようになる!着付け教室はこちら
京都観光で気軽に行ける!夜のお茶席体験(お食事つき)はこちら