古都 茶会記

気軽に楽しめる茶道と京の徒然

京都・ろうけつ染めの「のれん」リニューアル 製作工程を大公開!

こんにちは。

金閣寺から徒歩1分。茶道体験古都の亭主です。

外国人観光客や京都への旅行者様に、茶室での作法や和のおもてなしの「楽しみ方」を45分間で習得していただくことにより、心の安らぎの場を提供する活動をしています。

 以前から計画していた、のれんのリニューアルが完了いたしました!

私が通っている茶道教室の先輩で、京都のろうけつ染めの作家さんに作っていただき、とてもかわいいらしいのれんができましたよ。

 

 

 

 

ろうけつ染めののれん

 

 

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 ろうけつ染めとは、模様部分を蝋で防染し、染色する方法です。古くは天平時代(7世紀終わり~8世紀中頃)にまでさかのぼる、伝統的な染色法です。

下絵を生地に写していきます。

 

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そして、友禅のように糊ではなく、縁に「蝋」を置いていきます。蝋を置いたところは、白いまま染まらないので、縁取りができるのですね。

 

そして、色を置いていきます。

梅や、

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萩。

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ろうけつ染め 細かな手作業

 

 

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再び色を塗ったところに、蝋を置いていきます。

このように多くの色を使う場合は、複数回に分けて防染する必要があるのですね。

 

その後、下地の黄色が、刷毛で塗られていきます。

 

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染め上がったら、水洗いをして、雨に濡れたりしても色が染み出ないようにします。 

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最後に、手書きで仕上げを。葉脈を書いてくださっています。

 

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完成

 

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普段は、振袖などのきものや帯も作っておられる優秀な作家さんに作っていただけて嬉しいです。

 

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四季の花輪がかわいいですね。

茶道体験古都のお茶室では、四季の変化を大切にしております。

 

jpn.teaceremony-kyoto.com

 

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とてもよく映える色なので、金閣寺の参道(鞍馬口通り)からも見つけやすいのではないでしょうか。

お気軽に見にいらしてくださいね。