生まれも育ちも京都の私ですが、伏見の酒蔵には行ったことがなく、ずっと行きたいなと思っていました。ですが、日本酒に詳しい人から、「夏に酒蔵見学に行っても、おもしろくない。もう少し涼しくなってからがいいよ。」とアドバイスをいただき、10月になって、初めて行ってきました。
月桂冠大倉記念館へ
歴史と風格を感じます。
月桂冠は、約380年の歴史がある、江戸時代から続く酒蔵です。
こちらでは、昔から酒造りに使われていた道具の数々が展示されており、日本酒造りの工程を学ぶことができます。
杉の木や縄で作られた、大きな道具から、歴史と迫力を感じます。
道具は、現在は新しいものが使われているとはいえ、酒造りの工程は今も変わりません。
米と水だけで作られるお酒は、こんなに手間をかけて造られているんですね。
前日までに予約をすれば、記念館の展示を見るだけではなく、特別に酒蔵の一部に入ることができ、ボランティアのおじさんから、酒造りの工程を解説していただけます。
日本酒造りに使われるお米の種類や、工程がよく分かります。
京都ならではのお米は、「祝」という種類があり、月桂冠では、「祝」だけを使ったお酒「祝米」も販売されています。どんな味か、楽しみ。
酒蔵で、お酒の酵母の瓶を開けられると、ふわーっと日本酒の良い香りがただよってきました。
お酒飲みたいなーと思ったら、最後に3種類のお酒を試飲させていただけます。
甘口と、少し辛口と、「梅ワイン」でした。
十石船のほとりで、和食ランチ
船には今日は乗りませんでしたが、風情があります。
月桂冠大倉記念館からすぐ、この川のほとりで、おいしい和食ランチをいただけます。
お昼どきは、多くのお客様が来ていらして、すぐ満席になっていました。
松花堂弁当にわらび餅のデザートもついて嬉しいですね。
お団子のお皿は、都をどりの記念皿でしょうか。かわいい。
吉招庵
京都市伏見区 本材木町 680-1 弁天橋東 1F
電話 075-622-9955
営業時間:11:30~14:30(L.O.14:00)、17:30~21:00(L.O.20:30)
定休日:月曜日
黄桜カッパカントリー
黄桜といえば、カッパのCMですね。
こちらにも、酒造りの工程が学べる資料館があります。
ですが、びっくりしたのは、カッパの展示です。
日本では、以外にもかっぱは、色んな施設名に使用されたりして、愛されています。
そういえば、茶道具にも棗に「川太郎」というのがあります!
カワタローはカッパの別名。
棗の蓋が、カッパの頭のお皿のようにへっこんでいるのが特徴です。
伏見の酒の水は、すべてここから!御香宮神社
伏見には、酒蔵がたくさんありますが、すべての水は、御香宮神社からわき出た水です。京都の水は、まろやかな軟水です。
「伏水」と呼ばれたり、「酒水」と呼ばれたりします。
大倉記念館でも、酒水をいただくことができます。酒蔵の命の水です。
坂本龍馬ゆかりの寺田屋
伏見の酒蔵の近くには、あの有名な寺田屋もあります。
酒蔵見学に行かれたら、こちらにも立ち寄りたいですね。
古い建物に多く人が訪れているので、階段などでこけないように、事前のお酒の飲み過ぎには注意しましょう!
元・月桂冠本館の日本酒スイーツカフェ
「うなぎのねどこ」という、熟成された清酒をかけて、バニラアイスをいただきました。黄色がかった熟成された清酒は、そのまま飲むのは、独特の香りが強すぎるようですが、甘いバニラアイスにかけると、とってもおいしかったです。
相性ぴったり!
家でも、酒粕アイスをまた作りたくなりました。
酒カステラも、やわらかくてほんのりお酒の香りがします。
日本酒スイーツがどれもおいしいだけでなく、カフェのレトロな雰囲気も素敵です。
お酒があまり飲めない女性にも、おすすめのスポットです!
月桂冠大倉記念館や黄桜カッパカントリーは、京阪・中書島から徒歩すぐです。
御香宮神社は、少し離れていて、京阪・伏見桃山駅や、近鉄・桃山御陵前の方が近くです。