本日10月4日は、「とうし」の日ということで、「投資の日」だったり、「陶瓷(陶器)の日」なのだそうです。
「陶器の日」というのは、お茶室で様々な陶器を毎日使っている私にとっては、興味深い日です。
京都では、お盆の陶器市の方が知られているように感じますが、全国的には陶器のイベントがされたりと、PRされているようです。
青磁の菓子器
白い薯蕷(じょうよ)饅頭「虫の音」が、青磁の器に映えます。
これは、周りに瓢箪の透かしが5つあり、大きな瓢箪型と合わせると、6つの瓢箪があります。六瓢=無病として縁起物です。
器によって変わる景色
柿の主菓子を、織部のお菓子器に。
大きさも小さく、かわいらしい印象です。
唐津の大きめの器に載せると、また景色が違いますね。
信楽の銘々皿
向付(むこうづけ)にも使えそうな銘々皿です。
元々向付用だったのか、銘々皿だったのか・・・?
どちらなのかはさておき、このような無釉薬のわびさびの景色も、風情があります。
外国人のお客様は、美しい色絵の華やかなものも勿論好まれ、「なぜこれは柄が描いていないの?」と質問されることもありますが、無釉薬のものが「日本らしい」「Cool」とおっしゃる方もたくさんいらっしゃいます。
シンプルな器には、どんな華やかなお菓子も合わせやすいです。
日常生活では、毎日季節の器を選んで食事を作る・・というのはなかなか大変ですが、素敵なテーブルセットで食事を楽しめるようにしたいな、と常々思っています。
一人暮らしのアパートでは、そもそも食器の置き場がない
食事を食べてくれる夫がいない
小さい子どもには、割れない食器しか使えない
などの事情で、家のテーブルセットや料理に関してはものすごくモチベーションが低下していますが、
お茶室での感覚を、日常生活のちょっとしたところにもいかせたらと思います。