日本茶には、ほうじ茶、煎茶、玉露、抹茶などありますね。
どれが高級なの?玉露って何?抹茶も飲んだことがない。
と思う方もいらっしゃるかもしれませんね。
ほうじ茶や煎茶が、日光をたくさん浴びて育つにのに対し、玉露や抹茶は、「覆い下園」で栽培される、特別なお茶です。
京都に生まれ育った私は、周りに高級茶の老舗がたくさんあるので、抹茶といえば京都の宇治が一番だと勝手に思っていますが、旅行に行くと各地に美味しいお茶がありますね。
高級なお茶が作られる「覆い下園」
お茶は、製法によって2つのグループに分けられます。
一つは、日光をたくさん浴びて育つグループ。露天茶と言います。ほうじ茶などの茶色いお番茶や、煎茶はこのグループに入ります。日光を燦々と浴びて育つ静岡の茶畑が思い浮かびますね。
もう一つは、「覆い下園」といい、葦簀などで日光を遮って育てられるお茶。玉露や抹茶といった高級なお茶は、このグループになります。
京都・宇治茶
ニューヨークにも支店をもたれている、京都の一保堂さんのお茶は、宇治製法で作られたまろやかな京銘茶です。私は、よくお抹茶を購入しています。
「明昔(さやかのむかし)」「関の白」など昔から親しまれている銘柄だけでなく、季節限定のお抹茶も販売されており、抹茶は抹茶でも少しずつ味の違うものを楽しむことができます。
「宇治茶」とは、「宇治製法」のお茶を言うことが多いので、必ずしも宇治市で作られているわけではないのですが、日本を代表するお茶です。
ここ数年では、京都では、「和束茶」というブランドも確立されてきました。和束町は、京都盆地と奈良盆地の境にあります。
中でも「おぶぶ茶苑」さんは、外国人の方によく知られているようですね。
旅行口コミサイト・トリップアドバイザーにも「和束町」が独立して載っています。
弊店に茶道体験に来る外国人のお客様は、茶畑についてはあまり知らない方が多いですが、お茶の製法に興味を持たれる方もいらっしゃいます。
お茶の製法を学びにたくさんの外国人研修生がおられることで大変有名です。
おぶぶ茶苑さん
福岡・八女茶
知人から、星野製茶園さんの煎茶をいただきました。
八女茶もとても有名ですが、星野製茶園さんは、海外からも買い付けにくるバイヤーがいらっしゃるそうです。
広い茶畑ですね。
いただいたのは煎茶でしたが、八女はもともと玉露の有名な産地です。
伝統的な「玉露製法」で作られた抹茶も作られており、裏千家御家元の御好みの抹茶も拝受されています。
また京都の宇治とは違う特徴があるようですね。