こんばんは。金閣寺徒歩1分の「茶道体験古都」の亭主です。
英語で説明が可能なので、外国人観光客のお客様に多くご来店いただいています。
7月31日まで「祇園祭茶会」開催中。
祇園祭にちなんだお道具や、祇園祭りについてお話ししていますが、ほとんどのお客様が、京都のお祭りについては知らなかったという方がほとんどです。
もっと祇園祭を狙って来日している人もいるのではないかと思っていたので、予想外でした。
桜や伏見稲荷は狙って来られるが、「三大祭り」は知られていない
「外国人目線」の好みというものが存在します。
日本人の好みと同じこともあれば、違うことも多いのです。
例えば、伏見稲荷は、数年前までそこまで有名ではなかったと思います。
たくさんの赤い鳥居が、口コミで外国人観光客に大人気となり、今では金閣寺をしのぐ人気観光地となっています。
さて、「お祭り」はというと、季節限定の行事なので、ほとんど知られていないのではないか、と今回の祇園祭茶会を開催して感じました。
来日してから偶然祇園祭が開催されているのを知り、「ラッキーだった」とおっしゃっている方が多いのです。
また、私が茶道体験を通してお話ししている中で「そうなんだ、じゃあ、四条通りにその山と鉾を見に行こうかな。」と言う方も多かったです。
さらに、5月に葵祭の時も、「今日は葵祭でしたね。」とお話しすると、「行きたかったー、知らなかったし、残念だ!」と悔しがっている外国人のお客様もいらっしゃいました。
季節限定で外国人に人気なものは、断然「桜」で、他は飛び抜けて人気と言えるものは、まだないのではないかと思います。
季節限定のものの人気度・知名度は海外のホリデーと日程が合うかも関係があると思いますが、紅葉でさえも、桜に比べたら、知られていないと思います。
まだ埋もれている、外国人観光客を呼び込める可能性
京都の三大祭りだけでなく、日本各地にユニークなお祭りはたくさんあります。
祇園祭は、外国人の目にどう映ったか分かりませんが、「祇園祭茶会」で少しお話しするだけでも、興味は持っていただけていました。
そして、季節感あるお茶会を喜んでいただけました。
「よさこい祭り」や「神楽神事」など地方のお祭りや行事に参加するために、毎年来日されている外国人の方もいらっしゃる様子が、テレビで報道されているのを見たことがあります。
祇園祭は毎年人がいっぱいなので、宿泊施設は満室状態。
お部屋がとれない状態になるので、もうPRの必要はないのかもしれませんが、
日本各地にあるまだまだ知られていないお祭りを海外にアピールしていけば、もっと観光客を呼び込める可能性はあるのではないでしょうか。