今日の京都は、一日ぱらぱらと雨が降っており、少し暑さは和らいだようです。
祇園祭の鉾立も進んでいるでしょうか。
昨日は、少しだけ四条烏丸付近に立ち寄ったので、様子を見ることができました。
月鉾
月鉾は、四条通室町西入にあります。
不動産賃貸の会社が密集している場所ですが、祇園祭になると、それも目立たないくらいに人でいっぱいになります。
昨日は、鉾立てが始まったところでしたが、写真を撮っている方も周りにいらっしゃいました。
月鉾は、前祭23基の中で、実は一番重く大きな鉾だそうです。
先頭の長刀鉾の方が、迫力があって有名なので、私もあまり分かっていませんでしたが、応仁の乱以前から存在する鉾で、「月鉾」という名前は古事記の月読尊(つきよみのみこと)に由来するそうです。
黄泉(よみ)の国を脱出した伊弉諾尊(いざなぎのみこと)が禊をした際、右の目を洗ったときに誕生したとされる神様ですね。
月鉾
http://www.tsukihoko.or.jp/about/
家庭や店舗も祇園祭のしつらえに
このような山鉾のミニチュアもよく展示されています。
京都のお家やお店には、よく飾られます。
弊店のお待合室には、祇園祭の団扇と、檜扇を飾りました。
檜扇は、暑い時季は傷みやすいので、長くきれいに咲いてくれるといいのですが。
鱧祭り 祇園祭の別名
祇園祭は、鱧を食べることも楽しみにされている方が多いでしょう。「鱧祭り」とも呼ばれるくらい、今の時季の鴨川等の川床料理には、欠かせない食材です。
昔は、京都は海からも遠く交通の便が悪かったので、猛暑の時季に新鮮な魚を入手しようと思うと、困難だったそうです。
そこで、生命力の強い鱧ならば、生きたまま入手が可能だったということで、祇園祭の暑い時季に欠かせない食材になったそうです。
京都の三大祭りの中でも祇園祭は一番親しまれているのではないかと、個人的には感じています。
山鉾巡行だけでなく、檜扇などのいけばな、お囃子、ゆかた、屏風祭り、はも料理など。実は、色々な要素がつまっている祇園祭。
巡行の日だけでなく、ひと月かけて楽しめます。