7月に入り、京都はすっかり祇園祭モードで盛り上がってきています。
京都の新聞社の方も、参院選&祇園祭関連の取材で忙しくされているようです。
祇園祭は、山鉾を立てて、屋台が出てというだけではなく、「屏風祭り」とも言われ、界隈の町家では、屏風をはじめとするお家の調度品を展示されているのも見所です。
そして、実は、いけばなも界隈の店舗に展示されていますよ。
檜扇(ひおうぎ)
檜扇は、アヤメ科の軸付葉物に分類される植物です。
分厚い葉と軸なので、「まるで恐竜の食べる葉のようだ」と思う人もいますね。
でも、花は、かわいいオレンジの小さな花が咲きます。
なぜ、「檜扇」かというと、あの平安貴族のお姫様が持つ檜扇と似ているからです。
三月の桃の節句に、十二単を着たお雛様が持っているのも、扇子ではなく、檜扇です。
茶道体験古都にも、現在檜扇を生けております。
なかなか、そこまで気づいていただいているお客様は少ないのですが、祇園祭の花です。
現在、京都の町家や飲食店など、各所にたくさんの檜扇が飾られています。
祇園祭 いけばな展
檜扇のみならず、様々な流派のいけばなも、祇園祭の機会に展示されています。
四条通りと、祇園石段下~四条烏丸の場所を貸して頂ける店舗に、各流派のいけばなが飾られます。
宵山(巡行の1日前)や宵々山(巡行の2日前)には、屋台が盛り上がっているため、いけばなは目立ちにくいとは思いますが、屏風祭りと合わせて、他の夏祭りではなかなか見られない催しかと思います。
茶花には、姫檜扇(ヒメヒオウギ)
祇園祭にいけるヒオウギはとても大きいので、茶花には、籠花入れにヒメヒオウギがよく生けられます。
写真は、豪勢に束になって生えていますが、茶室では、小さくて可憐な印象です。
河原ナデシコや半夏生と一緒に入れると、綺麗でしょうね。
画像 https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Crocosmia_x_crocosmiflora2.jpg
7月11日からは、姫檜扇が手に入るかはわかりませんが、茶道体験古都でも祇園祭茶会を企画しています。