古都 茶会記

気軽に楽しめる茶道と京の徒然

京都 雨の神泉苑 一人の朝

今日は、お昼からは良いお天気になりましたが、朝は雨が降って半袖では少し肌寒いようでした。

 神泉苑は、二条城の南側、徒歩ですぐのところにある寺院です。

お隣の二条城が大きな観光地となっており、あまり目立たないスポットではありますが、晴れた日にはもっと雅やかな王朝文化を感じられるだろうと思います。

 

 

 

 

 

 

梅雨の神泉苑

 

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朝9時半ごろに行くと、池の整備のご関係者はいらっしゃいましたが、あまり人気もなく、静かな雰囲気でした。 

池の周りには、ちらほら紫陽花も咲いています。

 

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大きな池に雅やかな橋や、平安貴族の舟遊びを想わせる船が浮かんでおり、お祭りの日や、晴れた日にはさぞ華やかに映るだろう、と思いました。

 

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神泉苑で一番華やかな行事はというと、5月のゴールデンウィークの時季に行われる神泉苑祭のようです。実際に、船が使われ、雅楽の演奏などされるようです。

 

 

 

 

 

結婚式もできる、神泉苑

 

 

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この橋に十二単で立たれている姿を写真で拝見したことがありますが、とても雅な平安貴族のような雰囲気でした。

晴れた日には、美しい写真撮影スポットになりそうです。

 

 

 

 

 

 

 

 

祇園祭発祥の地

 

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そういえば、京都3大祭りの一つ、祇園祭は来月に迫っています。

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現在のような、大きく華やかな山鉾ができたのは、もっと町衆が力を持つようになった南北朝時代以降(1336~1392)ですが、起源は、貞観5年(863)に、疫病が流行り、御霊を鎮めるために神泉苑で御霊会が行われたことに遡ります。

貞観11年(869年)には日本の国の数である66本の鉾を点てて、神泉苑で祈祷が行われました。

 

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今年も、7月24日には神輿が出され、祇園還幸祭が行われる予定です。

神泉苑は、山鉾がたくさん立つ三条・四条通からは外れた場所にあるので、祇園祭に関係がある場所としてあまり知られていないように思いますが、実は発祥の地です。

今朝は、静かな朝でしたが、来月になれば、もっと賑やかになることでしょう。