古都 茶会記

気軽に楽しめる茶道と京の徒然

夏の茶道 葉蓋点前に使う、梶の葉

こんにちは、英語でも説明可能な茶道体験施設「茶道体験古都」の亭主です。

日本人の初心者の方も大歓迎ですが、英語での茶道体験を専門にしております。

現在、体験教室では、七夕茶会開催中。葉蓋点前にてお点前をしております。

この葉蓋は、梶の葉ですが、なかなか見つけるのも、手に入れるのも困難です。

 

 

 

 

 

 

梶の葉 御所や植物園にもあるけれど・・

 

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梶の葉は、意外に身近にあるらしいですが、京都市内でどこにあるか、すぐ見つけることは難しいです。

神聖な植物として、冷泉家の行事「乞巧奠」(きっこうでん)では現在も使われており、御所にも、京都府立植物園にもあるそうですが、これらは、もちろん、勝手に採ることは禁じられています。

許可をいただくことも難しいでしょう。

 

 

 

 

 

 

 

 成長が早く強い、梶の木

 

 

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 京都市内のどこかのお寺の庭にもあるそうで、この時季になると、茶道関係の人が「梶の葉をわけてもらえませんか。」とやってくることも。

 

私は、幸運にも梶の木をお持ちの茶道の先生をご紹介いただき、大きな葉をいただくことができました。

梶の木は、一度切っても、成長が早く丈夫だそうで、すぐ葉も大きくなります。

丸い葉っぱもあるようですが、梶の葉といえば、3つにわかれている形が特徴的です。

すぐ成長してくれるようなら、来年に備えて今から庭で育てようかな、と考え中です。

 

 

 

 

 

梶の葉の保存方法

 

 

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葉をもらってきて、暑い中放っておくと、しなびてしまいますので、茎に水を含ませておき、さらに新聞紙に挟み、冷蔵庫に入れて保存しておくと、長く持たせることができます。

 

「昔々は、この大きな葉に、筆で和歌や願い事を書いたそうです」、と説明すると、外国人の方もなるほどー、と理解してくださいます。

平安時代から伝わる風流な行事です。

 

今日は、大変マニアックな情報になってしまいましたが、

少しでも、来てくださった外国人のお客様にも、風流な日本の夏をお伝えできればと思っています。

 

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