海外のお客様に、「Tea Ceremony(お茶会)のお菓子は特別なものですか。何が違うのですか。」と聞かれました。
海外のお客様は、餡子が苦手な方も多いので、和菓子にも興味を持っていただけるのは、少し珍しいことです。しかし、色々細かいところまで質問していただけると、とても嬉しいです。
季節の京生菓子(主菓子)
茶道では、主菓子といえば、季節の生菓子です。
お茶事では、お濃茶をいただく前に、前席で主菓子をいただきます。
*お茶事:懐石、お酒、濃茶、薄茶を含むフルコースのお茶席。3~4時間かけて行う。
こちらは、笹屋守栄さんの桜。お菓子器まで桜尽くしです。
このように、茶道でよく登場するお菓子は、見た目の美しさや季節感を非常に大切にします。
千本玉壽軒さんの桜花も美しいです!
桜の季節は、ピンク色のかわいいお菓子に、外国のお客様もとても喜んでおられます。
抹茶に一番合うのは、季節の生菓子ですね。
弊店では、貸切プランや団体様プランで、このような生菓子を召し上がっていただいています。
お餅の和菓子
食べるとよもぎの香りが広がる、草餅。
お餅らしく大きめでおいしいです。
こちらは、みたまやさんの黒みつだんご。
ふわふわの黒みつのお餅に黄な粉がたっぷりまぶしてあります。
甘くておいしいので、抹茶と一緒にいただいてもおいしいですが、このようなお餅はお茶席ではあまり使われません。
ほうじ茶などのお番茶と一緒にいただくと合うと思います。
美玉屋(みたまや)
京都市左京区下鴨高木町西入下鴨東本町18-1
営業時間:9:00~19:30
TEl:075-721-8740
定休日:火曜日
薄茶には干菓子
こちらは、亀屋伊織さんのお干菓子。お茶席でお干菓子といえば、伊織さんがとても有名です。お干菓子を専門に作っておられ、店頭販売はされておらず、予約のみ受け付けておられます。
瓢箪の形をしたのが「夕顔」。麩焼きせんべいはトンボの焼き印が入っています。
8月末から9月のお菓子です。
やはり、季節を意識した意匠です。
薄茶には、基本はお干菓子をいただきますが、薄茶席のみのお席の場合は、この限りではありません。月釜などでは、薄茶席でも主菓子をいただくことが多いです。
亀屋伊織
京都市中京区二条通新町東入る
TEL:075-231-6473
日曜日が主にお休み。
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