3月21日から、お待合室のひな人形の展示を振袖の展示に入れ替え、桜の茶会をスタートしました。
3月後半からは外国人観光客の方も訪日シーズンに入り、桜を見に来られている方が多いです。また、外国人の方だけではなく、日本人の家族連れの方や、お一人でご旅行中の方にも、ご来店いただいています。
春の和菓子 「桜花」
千本玉壽軒さんの「桜花」。
本日は、京都にご旅行中の、日本人で50代男性のお客様が、貸切コースで茶道体験をしてくださいました。
桜のお菓子をご覧になって、「とてもきれいですね」と喜んでくださいました。
お昼の静かな茶室で、穏やかな時間を過ごしていただき、「こんな時間をもちたいと思いますね。」「いつになるかわからないけれど、もう少しお茶のことを勉強して、また来たいです。」と言ってくださり、そのようなご感想をいただけたことが、私もとても嬉しかったです。
いつかまたお会いできることを、私も楽しみにしたいと思います。
啓翁桜(けいおうざくら)
啓翁桜は、3月中旬から咲き始める、早咲きの桜です。
よく生け花の花材としても使います。
花の色は淡い紅色。お待合室には、格花を入れました。
お茶室では、永楽即全造の青の花入にとてもよく映っています。この明るい花入で、お茶室の雰囲気も華やぎます。
春分の日をはさんだ連休中には、京都へ旅行中の日本人のご家族もいらしてくださいました。弊店は、就学前の小さいお子様がいらっしゃる場合も、貸切コースを選択いただければ、ご家族のペースで、ゆっくり体験をしていただけます。
4歳、5歳のお子様がいらっしゃるご夫婦にも、「よい体験ができました」と言っていただけ、本当によかったです。
”It’s very nice! Everything has meanings. There is the theme in the tea ceremony! “
(お茶会にはテーマがあるんだね!すべてのものに意味がある。それがすごく素敵だと思う!)
最後のクラスは16:45スタートで、アラブ首長国連邦のお客様が一人でいらっしゃいました。
弊店はもちろん、10名様、時には17名様くらいの団体様も来ていただくこともありますが、少人数で貸切体験をされた方は、静かな雰囲気の中で、何か感じとられるものが大きいように思います。
繊細な「間(ま)」や季節感など、少人数での体験だからこそ感じることができるものがきっとあるだろうなと思っています。
海外の観光客の方に、変わりゆく日本の季節まで伝えることは難しいし、どの柄も同じに見られてしまうと思っている方も多いと思いますが、私は、海外のお客様にも、日本の季節感あるお道具を使っていただき、一つ一つ英語で説明しています。
季節でお道具を変えて、その説明までしている「英語の茶道体験」って意外と少ないので、どこまで外国の人に日本人の感覚が伝えられるだろうか?と思っていましたが、その説明を聞いてより深く感動してくださる方も多いです。
これからも継続して頑張ろうと思っています。