茶道の各教室では、新年10日過ぎ頃に初釜を行うところが多いです。
私の師匠の教室でも、毎年10日か11日頃に初釜を行っており、いつも楽しみにしています。お茶を習っている人にとっては、新年のおめでたい行事であり、お稽古始めの日でもあります。
初釜でいただくお菓子は、裏千家では、花びら餅と決まっています。
起源は宮中の歯固めの儀式
地方によって、素材を替えているお店もありますが、こちらは俵屋吉富さんの花びら餅で、求肥製。蜜煮牛蒡と白味噌の餡が入っています。
起源は、餅を噛むことで長寿を願う、宮中で平安時代から続く歯固めの儀式です。餅の上に赤い菱餅を敷き、その上に猪肉や大根、鮎の塩漬け、瓜などをのせて食べていたそうですが、それを簡略化した形が現在の花びら餅です。
明治時代に裏千家11代玄々斎宗匠が、京都御所に食事をお納めしていた川端道喜に依頼して作られたのが始まりと言われています。川端道喜の花びら餅は、名前を「御菱葩(おんひしはなびら)」といい、これを本歌として全国に「花びら餅」が広がっていきました。
参考 http://www.kyogashi.co.jp/shiryokan/d-3-3/01-01.html
俵屋吉富
本日ご紹介した花びら餅は、京都・室町上立売の「俵屋吉富」のものです。
お正月らしく、「花びら餅」が貼り出してあります。
実家で、母にも抹茶と一緒に食べてもらいましたが、おいしい!と言っていました。
室町通り沿いのある門。朝の早い時間帯に行きましたが、落ち着いた佇まいです。
店内も、色々な種類の生菓子があり、お庭の蹲いも京都らしさを感じました。
生菓子1個からでも購入させていただけます。
俵屋吉富 本店
営業時間 : AM8:00~PM5:00
定休日 : 毎日曜日
住 所 : 〒602-0029京都市上京区室町通上立売上ル
駐車場 : 本店向い お客様駐車場(1台)
電話番号 : 075-432-2211(代)
URL : http://www.kyogashi.co.jp
京菓子資料館
俵屋吉富本店のすぐ近くに、烏丸店もあります。烏丸通りの方が、向かいに同志社大学があったりして大通りなので、もしかするとこちらの方が目立っているかもしれません。
大きな店舗なので、団体のお客様も楽しんでいただけるとのこと。
烏丸店には京菓子資料館も併設されています。
和菓子の意匠が描かれた古くから伝わる資料があり、和菓子の歴史についても学ぶことができます。和菓子の資料は見ているだけも、季節感があり、色も美しいので楽しめます。
現在、「糖芸菓子で楽しむ琳派 -京菓子のあゆみとともに-」展を開催されています。平成28年3月21日(月)まで開催だそうです。
和の芸術的センスが磨けそうですね。
京菓子資料館
〒602-0021 京都市上京区烏丸通上立売上ル
TEL : 075-432-3101(代)
URL : http://www.kyogashi.co.jp/shiryokan/
水曜日定休日