古都 茶会記

気軽に楽しめる茶道と京の徒然

新年の和菓子 ”お題菓子”

毎年、新年は干支にちなんだ和菓子や、宮中の歌会始めの勅題にちなんだ「お題菓子」が楽しみです。

2016年は、干支は申、歌会始めの勅題は「人」です。

京都のお菓子屋さんでも、それぞれ工夫を凝らした素敵なお菓子が作られます。

 

 

 

干支菓子 申

 

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京都・七條甘春堂さんの干支菓子は、村雨餡に紅羊羹で仕上げた「申」です。中心にかわいらしいおさるの後ろ姿の焼き印が入っています。

申は申でも、2016年は、「丙申」です。

「丙」には、「明らか」という意味があり、果実が成長して固まっていくように、今まで努力してきたことが形になって現れる年だそうです。

何かにずっと努力してきた方が報われる年となればいいですね。

 

 

 

 

お題菓子「和の人」

 

 

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京都・七條甘春堂のこちらの和菓子は、2016年の勅題「人」にちなんだ「和の人(なごみのひと)」です。

カラフルな羊羹で、華やかです。

色羊羹が「個」を表し、白煉羊羹がお互いを尊重し合い、思いやりを表す平和の空間として表現されているそうです。

洋間の雰囲気にも合いそうですね。お家で、「和の人」の意味を感じながら、お抹茶を一服いかがでしょうか。

 

お菓子だけではなく、勅題にちなんだデザインの茶道具も毎年作られます。

 

 

茶道体験古都の水差しも、向かい合わせに人が2人いますよ。

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蓋置きも、雪玉を転がしている人たちのデザインがあったり、人々や子どもたちが描かれたお茶碗などがあったりします。

 

 

 

 

七條甘春堂

 

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本日、ご紹介しました新年のお菓子は、七條甘春堂さんのお菓子です。

本店の喫茶室では、お茶と一緒にお菓子をいただいたり、和菓子作り体験もできます。

三十三間堂や京都国立博物館、ハイアットリージェンシーホテルからもすぐ近くです。

 

 

七條甘春堂 本店

京都市東山区七条通本町東入西の門町五五一番地

TEL 075-541-3771

URL: http://7jyo-kansyundo.shop-pro.jp/

 

アクセス:

・JR京都駅より市バス206・208系統 約10分バス停「博物館三十三間堂前」下車すぐ

・京阪電車「七条」駅 東に歩いて約5分