真如堂の月釜は、毎月第2日曜日に開催されます。
(来月11月は、特別で第1日曜日だそうです。)
今日は、本来は亭主側として参加すべきだったのですが、多忙のためお客様として参加させていただきました。
真如堂
真如堂は、金閣寺からはバス204番一本で、30~40分で到着します。
ここからは、かなり急な坂を上っていきます。まるで登山です。
きもので歩いていたら、息切れしそうになります。
東参道の階段前まで到着すれば、階段を上らなければなりませんが、ここからはもうすぐです。
名残の月の中置き
「中置き」には、小板、大板、長板、棚を使う場合は五行棚のお点前があります。
今日は、大板の中置きで、瀬戸の細い手桶の水差しが、とても趣があって素敵でした。
床は、「萬里無片雲(ばんりへんうんなし)」。
雲一つ無い秋晴れの空を思わせます。
いつも何か心配事があったり、悩みがあったりするものですが、お茶席に入るときは、雲一つ無い青空のように、澄み切った気持ちになれればと思います。
花入れは、ふくべで、秋石さんの絵が描かれていたのが、とても印象的でした。
お花は、真如堂の境内にたくさん咲いている萩やムラサキシキブなどは避けて、違う残花が入れられていました。
色づき始めた紅葉
お茶席では、直接的な表現よりも、隠喩表現が大変好まれます。
例えば、紅葉が周りにいっぱいの時は、紅葉は入れないで、何か他のまんさく等の照葉を入れるとか・・・。
お客様は、お軸やお道具を拝見しながら、亭主の心、意図を読み取るのです。
しかし、隠喩もやりすぎは面白くないといわれますし、どれもが直接的すぎてもいけないし、バランスがきっと大切ですね。
弊店・茶道体験古都は、外国人観光客や初心者の方向けの教室なので、わかりやすいお道具もたくさん出てきます。
真如堂は、紅葉でとても有名なお寺のひとつなので、来月は大変混み合うと思いますが、普段は静かな場所です。
真如堂
京都市左京区浄土寺真如町82