古都 茶会記

気軽に楽しめる茶道と京の徒然

京都・大覚寺 舟を浮かべて、観月の夕べ

京都・嵯峨野の大覚寺では、現在「観月の夕べ」が開催されています。

お月見のイベントとしては、京都で一番有名ではないでしょうか。

大沢の池に船を浮かべて、月を鑑賞することができます。

自然を満喫しながら、湖面に映る美しい名月を眺める時間は、格別です。

お茶席も有り、今日は偶然お隣に座った女性と、素敵な出会いもありました。

 

 

 

大覚寺・大沢の池

 

 

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大覚寺は、嵐電嵯峨駅から徒歩20分ほどと、駅からは少し歩く場所にあります。

 

金閣寺からは、きぬかけの路を通って仁和寺や広沢の池を通り過ぎてドライブすると、たどり着きます。

この道は、大変風情があり、私の好きな京都の景色の一つでもあります。

今回は夜だったので真っ暗でしたが、これから秋は、広沢の池の散歩もおすすめです。

すすきや秋の花、稲穂が揺れる美しい景色です。

 

話が少しそれましたが、大覚寺は、旧嵯峨御所であり、「観月の夕べ」は、嵯峨天皇(786~862年)が船を浮かべて開催されたことから始まっています。

大沢の池は、広沢の池と間違えがちですが、広沢の池の方がだいぶ大きく(東西南北各300m)、大覚寺の中にある小さい方が大沢の池です。

 

 

 

 

 

 

観月の茶席

 

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今日はできれば船に乗りたいと思っていたのですが、チケットはとっくに売り切れており、残念ながら乗ることはできませんでした。

午後3時から販売されているようなので、チケットは、早めに入手すべきですね。

でも、お茶席は順次入ることができます。船の方は、長い行列ができていましたが、お茶席は待ち時間なしでした。

テーブルと椅子が2階席にあり、「抹茶サービス」形式の気軽なお席です。

お菓子は、玉壽軒さんの「名月」。観月にぴったりです。

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私の座ったテーブルは二人がけだったのですが、ここで偶然お隣に座った女性もお一人で来られていたので、お互いの仕事のことや、英会話のことなど、楽しくお話しすることができました。

 

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お茶席からは、船が行き来する様子が見えるので、絵のように美しい風景です。

きっと船から見る景色に負けないくらいだと思います。

 

 

 

 

 

大沢の池の周りを散歩 

 

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大覚寺には、こんな塔もあり、ライトアップされるとお昼間とは違う顔になります。

「心経宝塔」と言うそうです。

塔の周りは開けた場所があり、和菓子や軽食の販売がされています。

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みなさん、お月見を楽しんでおられます。

 

私も、お茶席で出会った女性と、池の周りを一緒に散歩しました。

一人旅すると、偶然の出会いも楽しいですね。

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市バスにも一緒に乗り、バスの中でお別れして帰って来ました。

湖面に映る名月と共に、とても素敵な思い出となりました。

 

2016年観月の夕べは、明日17日までです。